ちょっと危険かも知れない株主優待実施企業

ちょっと危険かも知れない株主優待実施企業

株主優待については以下のエントリでも紹介しましたが、優待が廃止されたり条件が改悪されるリスクが有ります。(勿論配当も業績が悪ければ減配されるので、株主優待に限った話ではありませんが。)一見非常に魅力的な優待に見えても、そのようなリスクの高い銘柄をピックアップしました。

 

コロワイド(7616)

元は居酒屋チェーンでしたが、2000年代に入り経営不振に陥った外食企業を次々とM&Aで傘下に収め、現在は和食や焼肉、回転寿司、ステーキ、カラオケなど幅広い業態を持っています。

そんなコロワイドの株主優待は各店舗で使えるポイント2万円分×年2回です。最大の特徴は金額の決まった金券ではなく、電子マネーのように使えるポイントとして配布されることです。例えば500円分の金券だと500円を超えた分は現金で払わねばなりませんし、逆に500円以下だとお釣りが出ないので使うのをためらってしまいます…。コロワイドのポイントなら1円単位で使用できるので、そのような心配は無用です。

かっぱ寿司や、ステーキ宮でも使えます。年間4万円分もあればかっぱ寿司なら400皿食べられますね(‘ω’)…。

しかし原材料費と人件費の高騰により、直近の業績は良くありません。17年は14億円の赤字となっており、18年は何とか12億円の黒字に転換しましたがPERを計算すると200倍近くの割高な株価です。直近の株価2400円で計算すると(優待は500株以上保有)利回りは3.3%なので、その利回りで株価を維持している状態です。株主数は8万人を超えており、単純計算で優待実施の為に32億円もかかっていますので、いつまで続けられるのかは不透明です。

すかいらーくグループ(3197)

ガストやバーミヤン、ジョナサンなど誰もが一度は行った事が有りそうなファミリーレストランを運営しています。優待は保有株数によって細かく分かれています。

基本的に持株数が多いほうがお得なのは、優待制度としては珍しいです。

このようなカードタイプの優待券として進呈されますが、使用は500円単位となっておりコロワイドのような1円単位の使用は出来ません…その点は非常に残念だと思います。また何故か3000円券があるにも関わらず1000円券×3枚などで進呈されるのも邪魔になってしまいます。ただ全国に使えるレストランがありますし、子会社のブッフェスタイルのお店でも使えるので非常に使い勝手は良いです。

直近の業績は110億円の黒字と悪くないように見えますが、前年は150億円を越える利益だったので1年で40億円もの減益です。株主数は何と40万人を越えており、株主優待の実施だけで多大なコストが掛かっています。ちなみにSBI証券の口座数は400万口座なので、株主数がいかに多いかお分かりかと思います。

優待利回りは500株1750円で計算して3.7%で、配当もあわせると5%近くになり高利回りです。すかいらーくは大株主(ベンチャーキャピタル)が株式を処分する際に、株価への影響を最小にするため株主優待の条件をなんと3倍に引き上げました。結果このように利回りが良く、売出しにより株主数も大幅に増えることとなりました。

しかし業績の悪化がこれ以上続くようであればこの条件の優待を実施し続けるのは不可能ではないかと考えます。

RIZAPグループ(2928)

昔は「健康コーポレーション」とかいう地味な名前でした。このCMでおなじみですね。

優待内容はオリジナルカタログからポイントによる選択制です。

多様な商品から選ぶことが出来、100株で2000ポイント(2000円相当)が貰えるので現在の株価360円で計算すると利回りは5%を超えています。

RAIZAPのパーソナルジムは非常に高収益で、営業利益は15年から16億円→38億円→85億円と右肩上がりでした。

しかしその収益で次々と不採算企業のM&Aを繰り返した結果、19年の業績予想は営業利益230億円の黒字から33億円の赤字というとんでもない下方修正が発表されました…。株価は1000円以上から300円台まで急落し、このような高利回りになっています。

RIZAPで株主がゲッソリ痩せた・・・と当時ツイッターではネタにされていました。

不採算企業の業績を改善できなければ、優待の大幅減額、最悪廃止も免れないでしょう。

一見すると魅力的な高利回り銘柄も、利回りが高い=株価が安い理由が何か有るはずです。 数字だけ見てすぐに購入せず、しっかりとその企業の本質を見極めましょう。

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