ゴールド価格は今後どうなるのか?

ゴールド価格は今後どうなるのか?

日本でも江戸時代には小判として使われていたように、ゴールドには大昔から価値の保存としての機能があり、50年前のニクソンショック以前はアメリカドルの価値の裏付けとしてもゴールドが使われていました。

今ではドルとゴールドの連動は無くなり、価値の保存としては法定通貨やビットコイン、様々な商品が溢れる中、今後のゴールド価格はどうなるのでしょうか?

過去50年間の価格推移

ドル建てのゴールド価格の推移を見てみます。どんな事にも当てはまりますが、未来を予想するには過去を振り返るしかありません。

50年間で約10倍に値上がりしています。それも2000年以降急激な値上がりとなっています。

ゴールドは所有することで金利を生みません、超低金利の円でも国債を買えば多少なりとも金利は付きますし、今なら米国債は5%近い利回りがある中で何故ゴールドは値上がりを続けるのでしょうか?

ここで急激な値上がりを始めた2000年以降に何が起こったのかを振り返ってみます。

  • 2001年 ドットコムバブル崩壊
  • 2007年 リーマンショック
  • 2021年 コロナショック

ゴールドの値上がり≒金融緩和≒インフレ

こうしてみると2000年以降経済的な危機が多発し、その度にアメリカ政府は大規模なQE(量的緩和)に踏み切ってきました。市場に大量のマネーを供給し経済の下支えをしたのです。特に2007年のリーマンショックはアメリカの大手投資銀行が破綻するという、資本主義経済の崩壊まで囁かれた大事件でした。

ゴールドの裏付けが無ければドルを発行できなかったニクソンショック以前とは違い、各国は自国通貨をいくらでも好きなだけ発行することができ、それにより金融市場の下支えをすることは容易となっています。実質国内債務であれば経済破綻を起こすことはないという理論(MMT理論)はここから来ています。

しかし通貨発行量を増やせばその分物価が上がるインフレを起こします。これは物価を決める需要と供給の関係から明らかです。

それを踏まえてドルの全世界流通量(マネタリーベース)を見てみます。

ゴールドの値動きと相関があります。結局ゴールドの値上がりとは相対的に通貨の値下がりが起こったことによるものです。ゴールドは利用価値、希少価値、共に持ち合わせてはいますが、20年で10倍になるほど価値が高まるようなものではありません。

ゴールドの値下がりが起こるとすれば、このマネタリーベースが減少に転じるかどうかです。

この50年間を見ても、減少に転じたのはほんのわずかな期間だけです。マネタリーベースは債券市場を通じて調整されることが多く、これを減少させるためには通貨発行権を持つ中央銀行が国債を市中銀行に売却しその決済を通貨により受けることで資金が回収されます。だた国債を売却することで価格が下がり金利の高騰を招きます、それが2024年現在のアメリカの状態です。ただその中でもゴールドの価格は下がるどころか上昇しています。これは本来異常なことであり、金利の高騰とゴールド価格は本来相反する関係のはずです。

もう世界は通貨を信用しておらず、インフレに歯止めが掛からないのを理解しているという事です。この先金融危機が起こる度に通貨発行量は増え続け、通貨価値は下がりインフレは継続するでしょう。

日本は中央銀行が国債の買い入れを無制限に続けていることでマネタリーベースは拡大し、金利は超低金利で抑えられています。これも高金利の他国通貨に対して自国通貨安という現象を招き、エネルギーを輸入に頼る日本は国力が非常に落ちていると言わざるを得ません。

今の世の中は金利が高くても安くても経済が疲弊するような状態に見て取れます。ゴールドの枷が外れ、無制限に通貨を発行できる副作用が出始めていると考えます。

結論:今の金融システムではインフレは継続しゴールド価格は上昇を続ける

極端ですが今の通貨制度が完全崩壊し、ゴールド主体の経済に戻ることすらあり得るのではないかと思います。金本位制の復活です。

今の経済は無限に通貨を発行できることで幻想の好景気を長く続け過ぎたと思います。行き過ぎた資本主義が崩壊し、社会主義国が生まれそれがまた崩壊し資本主義が繫栄する。歴史はその繰り返しです。

金本位制を失ってからまだ100年足らず、その間に半導体が生まれ世の中は劇的に変化するスピードを上げています。次の100年は今までとは比べ物にならないぐらい世の中が変化するでしょう、その変化を見逃さず資産を守る方法を考えなければなりません。その1つが、ゴールドへの投資だと思います。

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