頭では分かっていてもなかなか実践できない投資のセオリー

頭では分かっていてもなかなか実践できない投資のセオリー

とにかく安い時に買う

投資は結局これに尽きますが、それゆえに非常に難しいです。相場全体が崩れる暴落時に買い付け余力を確保できているか?そして買値から更に暴落してしまうのでは?という恐怖と戦いながら買いを入れるのは非常に勇気が必要です。Twitterの雰囲気を見ていれば分かりますが、とにかくパニックになって逆に安い時に売ってしまうものです。

そして上がり続けるバブルのような状態で、更に買いを入れてしまい天井を掴むまでが個人投資家の行動です。参加者の多数が下がる時に買いを入れ、上がる時に売れるならば極端な値動きは制限されます。しかし実際は暴落も暴騰も加速度的に進行しますので、値動きにならった行動をしてしまうのが多数ということでしょう。

買いを入れるタイミングは相場全体の雰囲気を参考にしますが、実際買いに動く時は個別銘柄の動きに集中しましょう。日頃から買うべき対象の銘柄リストを作っておけば、チャンスが来た時には迷わず行動出来るはずです。

我慢強く持つ

最大の資金効率を得ようとするならば、短期取引を繰り返すのが一番でしょう。しかしそのような手法で勝ち続けられるのはほんの一握りの投資家のみです。プロスポーツ選手のような努力と才能、そして運に恵まれた人だけが到達できるのです。将棋の羽生さん、野球のイチローさん、相場ではそのようなレベルの人達と対峙していると考えるべきです。

人を相手にするのではなく、企業を相手にしましょう。企業の成長は非常にゆっくりとしたものですので、 必然的に時間軸は長くなります。

良く耳にするのはYahooやAmazonの株を公開価格で買って、今まで持っていたらどうなっていたかという話ですが、それぞれ100倍以上になっています。 しかしAmazonは2000年に70ドル、2年後には10ドル以下に下げ…今では2000ドル近くになっています。それでも20年は掛かっているのです。

後から長期チャートを見返してみればなんてことありませんが、なかなか上がらない、含み損の株を持ちながら数年でも待つのは非常に苦しいものです。

しかし結果的に2000年に70ドルで買ったAmazon株は、数年後に1/10になってしまってもその後数十倍になったのです。損切りしていたら、ただ資金を失ったでしょうが、辛抱強く待った人には大きな利益となったはずです。

損切りの是非

とにかく言われるのは損切りは大事だと言う話。正直そんなものは当たり前というか、資金を失って退場したら終わりのゲームなのでその可能性をゼロにして再挑戦可能にする損切りに間違いは有りません。

しかしAmazonの例を見れば分かるように後から見れば大きな間違いだったと認めざるを得ない時も有るでしょう。損切りして買った次の株が上がる可能性も確実とは言えません。

株を買うときは何故その銘柄を買うのか?それを明確にしましょう。値動きではなくその理由が崩れてしまった時には損切りするべきでしょうが、そうでなければより安く買えるときに売ってしまうのはおかしいと思いませんか?

銘柄を増やしすぎない

銘柄を買う理由を考え、それが崩れていないか定期的にチェックし管理するのは非常に手間が掛かります。しっかり実施しようと思えばそこまで多数の銘柄を買うことは出来ないはずです。リスクヘッジの為の分散ならば株式だけに集中してしまっては意味が有りませんので、債権や為替、外国株式を検討したほうがいいでしょう。個別銘柄特有のリスクも有りますので、10銘柄程度の分散が適切と考えます。もし1銘柄でも10倍になれば投資資金の殆どを回収できることになります。

当たり前じゃん…と思われることばかりですが、いざ実践すると本当に難しいです。投資が上手く行かない時は自分の考え、取引ルールや投資戦略を文章化してアウトプットするのも良いと思います。

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